「喉に何かが引っかかっている気がする」「飲み込みにくい」という喉のつかえ感の原因は、感染症による炎症だけにとどまりません。診察で喉に目立った赤みが見られない場合、代表的な2大要因として疑われるのが逆流性食道炎と心因性ストレスです。
胃酸や消化酵素が胃から食道、さらには喉元まで逆流すると、強酸によって咽喉頭の粘膜が刺激され、慢性的な違和感や咳を引き起こします。これが逆流性食道炎による喉の違和感(咽喉頭酸逆流症)です。胸焼けやげっぷの自覚が乏しく、喉のつかえ感だけが前面に出るケースも少なくありません。この疑いがある場合は、耳鼻咽喉科での喉頭チェックを経た後、消化器内科で胃カメラ検査を行う流れが確実です。
また、過度な緊張や自律神経の乱れが引き金となって喉の筋肉が痙攣・収縮する「ヒステリー球(咽喉頭異常感症)」も知られています。検査をしても器質的な異常が見つからない喉の異物感はストレスが深く関与している場合があり、漢方薬(半夏厚朴湯など)の処方や生活リズムの調整によって改善を図ります。