女優時代の榎本加奈子氏が残したインパクトは絶大だった。1995年の大ヒットドラマ『家なき子2』において、主人公のライバル・木崎エリカ役を熱演。「エリカが例えてあげる」という強烈な決め台詞と共に、端正な顔立ちから放たれる圧倒的な悪役ぶりで一世を風靡した。
その後も主演作『P.A. プライベート・アクトレス』で変幻自在の演技を披露し、カルト的な人気を誇る『おそるべしっっ!!! 音無可憐さん』では、狂気じみた一途さを持つヒロインをコミカルかつキュートに演じきった。唯一無二のコメディエンヌであり、同時にシリアスな役柄もこなす稀有な女優として、当時の芸能界で確固たる地位を確立したのである。
近年では、TVerやNetflix、U-NEXTといった動画配信プラットフォームにおいて、90年代の名作ドラマのリマスター版が相次いで配信されている。当時を知らない若い世代が彼女の圧倒的な画面存在感と演技力に衝撃を受け、SNS上でトレンド入りを果たすなど、芸能ニュースでも彼女の過去作の再評価が定期的に話題にのぼるほどだ。