順風満帆に見えたゆでたまごですが、ネット上やファンの間で長年語り継がれているのが「過去の深刻な不仲説」です。これは単なる噂ではなく、本人たちがメディアや自著で事実として認めている歴史です。
最初の危機は『キン肉マン』の連載終了後、青年誌や他誌へ活動の場を広げた1990年代に訪れました。『SCRAP三太夫』『ゆうれい小僧がやってきた!』『ライオンハート』などの連載が思うように伸びず、打ち切りが続いたことで、次第に2人の間に亀裂が生じます。「原作が面白くないから読まれないのか」「作画の迫力が足りないからか」と互いに疑心暗鬼になり、スタジオ内での会話が完全に消失。マネージャーを介してしかネームや原稿のやり取りができない「冷戦状態」が数年間にわたって続きました。
転機となったのは、1998年の『キン肉マンII世』の立ち上げでした。かつての看板作品を再び描くにあたり、2人は膝を突き合わせて腹を割った対話を敢行。「相手の仕事領域に余計な口出しをしない」「作画と原作でプロとして100%信頼し合う」という明確なルールを再確立したことで絆を修復。この危機を乗り越えたからこそ、現在の盤石なパートナーシップが築かれました。