「投票所入場整理券が届いていない」「ハガキを失くしてしまった」「仕事帰りに手ぶらで寄りたい」という場合でも、投票を諦める必要は一切ありません。
投票所入場整理券は、選挙管理委員会が事務処理を円滑に進めるための「案内状」という法的位置づけです。仮に整理券を持参しなくても、自治体の選挙人名簿に登録されていれば誰でも投票できます。投票所の受付係に「整理券を忘れました(紛失しました)」と申し出れば、備え付けの宣誓書兼再発行用紙に氏名・生年月日・住所を記入し、本人確認を経てスムーズに投票用紙を受け取ることが可能です。
期日前投票においても手ぶらでの投票が完全に認められています。期日前投票所に直接足を運び、受付で氏名・住所等を記入するだけで、ものの数分で投票が完了します。身分証明書(マイナンバーカード、運転免許証、健康保険証など)を持参しておくと、照合作業がより迅速に進みます。
投票当日の標準的な流れと時間帯は以下の通りです。
全国の投票所は原則として午前7時から午後8時まで開場しています(一部の離島や山間部などでは繰り上げ終了する場合があります)。
1. 投票所に入場し、受付で入場整理券を提出(または宣誓書を記入)。
2. 選挙人名簿と照合し、本人確認を完了。
3. 小選挙区の投票用紙(あさぎ色)を受け取り、記載台で「候補者名」を書いて第1投票箱に投函。
4. 比例代表の投票用紙(ピンク色)と国民審査用紙(白色)を受け取る。
5. 記載台で比例代表には「政党名」、国民審査には「×(または空欄)」を記入し、それぞれの専用投票箱へ投函して退出。
記載台に備え付けられている筆記具は、速乾性と耐水性に優れたプラスチック製合成紙(ユポ紙)専用の鉛筆です。持参した自前のシャープペンシルや油性ボールペンで記入することも法的に認められていますが、水性ペンや万年筆はインクが弾かれたり乾かずに汚損して判読不能になる恐れがあるため推奨されません。もし書き間違えた場合は、勝手に消しゴムで強く擦って用紙を破くのではなく、投票所の立会人や係員に申し出ることで新しい投票用紙に交換(再交付)してもらうことができます。