水面の妖精の魅力を語るうえで外せないのが、万重咲き(ばんえざき)と呼ばれる密度の高い花弁構造と、咲き進むにつれて花色が淡いグリーンからライラックブルー、そしてクリーミーホワイトへと変化するドラマチックな色彩美です。花持ちが極めて長く、1つの花が3週間から1カ月近く咲き続ける点も愛好家を惹きつけてやまない理由です。
植物分類上、本種は中国原産のテッセン(C. florida)の血を引くフロリダ系(新旧両枝咲き)に属します。前年に伸びた充実した古枝の節から短い新梢を伸ばして花を咲かせる性質と、今年伸びた新しいつるの先端付近にも花をつける柔軟性を併せ持っています。これにより、花後の適切な切り戻しを行えば、春から秋にかけて年に2〜3回の返り咲きを楽しむことが可能です。
しかし、この優れた性質の裏には、系統ごとの明確な難易度差が存在します。他系統との客観的なデータ比較を通じて、水面の妖精が位置するポジションを確認してみましょう。