一般社団法人ペットフード協会などの最新公表資料によると、犬の平均寿命 2026年最新数値は全体で14.85歳を記録しています。体格別では、超小型犬が15.42歳、小型犬が14.28歳、中型犬が13.55歳、大型犬が11.02歳となっており、過去30年間で犬の寿命は約1.5倍に延伸しました。
この驚異的な長寿化を支えているのは、プレミアムキャット・ドッグフードの進化による栄養失調の撲滅、完全室内飼育の定着による感染症・交通事故の激減、そして高度先進医療(二次診療施設でのMRI検査、開胸手術、分子標的薬による抗がん治療)の普及です。
しかし、寿命が延びたことの裏返しとして、現場では「長期介護と莫大な医療費」という過酷な現実が飼い主に重くのしかかっています。アニコム損害保険などの各種ペット保険統計を分析すると、生涯で犬にかかる医療費の約6割が「10歳以降の数年間」に集中している実態が浮かび上がります。
長寿化の恩恵を無条件に喜ぶだけでなく、シニア期を迎えた瞬間に生じる物理的・金銭的インパクトを直視し、計画的な備えを講じることが飼い主の最低限の責任となっています。