夜中の激痛に効く歯痛の市販薬は?ロキソニン・イブの違いと緊急対処法

夜中の激痛に効く歯痛の市販薬は?ロキソニン・イブの違いと緊急対処法

夜中の激痛に効く歯痛の市販薬は?ロキソニン・イブの違いと緊急対処法とはどんな影響があるのか? 専門的な分析を丁寧に紐解いて紹介します。

夜中の激痛でパニックに陥った人々が頼りがちなインターネット上の民間療法には、医学的に極めて危険な誤謬が多数紛れ込んでいます。痛みを抑えるどころか症状を致命的に悪化させないために、絶対に避けるべきNG行動と正しい応急処置の境界線を把握しておく必要があります。

ネット上の悪質な俗説の筆頭が「正露丸を虫歯の穴に詰め込む」「高濃度のアルコールで口をゆすいで麻痺させる」という行為です。正露丸の一部製品(木クレオソート配合)は過去に外用歯痛薬としての効能が認められていた経緯があるものの、現在の刺激性の強い錠剤を露出した歯髄や歯茎に無理に押し込むと、周囲の口腔粘膜が化学熱傷を起こして壊死(えし)する二次被害を誘発します。また、アルコールによる含嗽は一瞬感覚を麻痺させるように錯覚しますが、中枢神経が覚醒した後に血行が促進され、内圧をさらに跳ね上げて激痛を増幅させます。

入浴や激しい運動、患部を指や舌で執拗にいじる行為も血流増大と感染拡大を招くため厳禁です。虫歯の応急処置として夜間に許容される物理的アプローチは以下の3点に絞られます。

  • ぬるま湯での優しい洗口:歯の穴や歯間に詰まった食べかすが神経を圧迫している場合があるため、刺激の少ないぬるま湯で口をゆすぎ、異物を除去する(冷水は強い知覚過敏痛を誘発するため不可)。
  • 頬の外側からの緩やかな冷却:濡れタオルや冷却シートを「頬の外側」に当て、局所の血流を穏やかに抑制する。氷を直接歯に当てる急激な冷却は神経を過剰興奮させるため避ける。
  • 歯の痛みに効くツボの応急処置:手の親指と人差し指の骨が交差する付け根にある「合谷(ごうこく)」や、手の平の中央付近にある「歯痛点(しつうてん)」を強めに持続圧迫する。これらは末梢神経の刺激伝達を抑制し、内因性オピオイドの分泌を促す反射を利用した安全な補助手段である。
山本 拓海
著者

山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。