みりんと本みりんの違いとは?値段の罠と料理が化ける使い分けの極意についての真相をお届けします。
店頭で見かけるみりん類は、食品表示法および酒税法の区分によって大きく3種類に分かれます。見た目は似ていても、原材料、アルコール濃度、そして課税の有無に至るまで明確な差異が存在します。
項目詳細・数値データ一般的な基準・相場編集部の見解・評価本みりんもち米、米麹、醸造アルコール(または本格焼酎)。アルコール度数約14度、エキス分40%以上。500mlあたり約350円〜800円(酒税が約10円〜20円/本課税)じっくり熟成された多種類の糖とアミノ酸を含む。本格的な和食や煮込み料理の土台作りに必須。みりん風調味料ブドウ糖、水あめ、酸味料、うま味調味料など。アルコール度数1度未満。500mlあたり約120円〜200円(酒税非課税)糖類を調合したシロップに近い構成。アルコールを飛ばす手間が不要なため、非加熱調理に向く。発酵調味料(みりんタイプ)米・米麹等の発酵液に食塩を添加。アルコール度数は8〜14度程度だが、塩分約1.5〜2.5%を含む。500mlあたり約180円〜280円(不可飲処置により酒税免除)酒税がかからないため安価だが、塩分を含むためレシピ通りの醤油量を使うと塩辛くなる点に注意。
国税庁の定める酒税法において、本みりんは「混成酒類」に分類されます。販売に酒類販売業免許が必要となる純然たるお酒であるため、販売価格には酒税が上乗せされます。これがみりん値段の決定的な理由の筆頭です。
一方、みりん風調味料はアルコールを1%未満に抑えているため酒税がかからず、発酵調味料みりんタイプはあらかじめ食塩を加えて「飲用不可」にすることで酒税を回避しています。価格差は品質の優劣だけでなく、税制の仕組みによって生み出されています。