教育環境と就労市場の変化も、当事者の見え方を大きく変えています。かつては特別支援学校への就学が一般的でしたが、現在は地域の小学校の通常学級や通級指導教室を選択する家庭が増加しました。
文部科学省が推進するインクルーシブ教育のもとで、健常児と共に学びながら高い社会適応力を培う子どもたちが育っています。これにより、学生時代から周囲と自然に関わり、学業面でも着実な成長を遂げるケースが目立ちます。
ダウン症の就学・就労の実態を見ると、高校や大学・専門学校へ進学する例をはじめ、一般企業への就労、カフェ運営、アートや舞台芸術分野でのプロフェッショナルな活動など、活躍の舞台は多様化を極めています。社会側の受け入れ態勢とITツールの補助が整うにつれて、「知的障害の枠組みにとらわれない自立」を実現する当事者が確実に増えています。