仲村トオルの原点を語る上で欠かせないのが、1985年公開の主演映画『ビー・バップ・ハイスクール』です。一般公募オーディションで数万人の中から中間徹役に抜擢されると、彗星のごとく現れた新星として日本中に一大旋風を巻き起こしました。鋭い眼光と長い手足を活かしたアクション、どこか憎めないコミカルな表情のギャップは、瞬く間に当時の若者たちを熱狂させました。
その勢いのまま翌1986年にスタートした刑事ドラマの金字塔『あぶない刑事』では、舘ひろし演じるタカ、柴田恭兵演じるユージの後輩刑事・町田透(トオル)役を好演。二人の破天荒な先輩に振り回されながらも成長していくコミカルかつスタイリッシュな役どころで、国民的人気を不動のものにしました。若い頃の仲村トオルが放っていたシャープな野性味と爽やかさは、まさに昭和から平成初期のポップカルチャーを象徴するアイコンそのものでした。