猗窩座の壮絶な結末が描かれるのは、原作単行本18巻・第156話「ありがとう」から第157話「舞い戻る魂」にかけてです。
無限城の決戦において、猗窩座は竈門炭治郎および水柱・冨岡義勇と死闘を展開。炭治郎が「透き通る世界」と「無我の境地」に到達したことで、ついに首を切り落とされます。しかし、強さへの異常な執念から、鬼の弱点である首の切断を克服し、頭部を再生させようとしました。
完全な怪物へと進化しかけたその刹那、炭治郎の放った素手の一撃によって人間時代の記憶が一気にフラッシュバックします。走馬灯のように現れた父、師範・慶蔵、そして「狛治さん、もういいの」と抱きしめる恋雪の姿に、自分が本当に殺したかったのは「大切な人を何一つ守れなかった無力な自分自身」であったことに気付きます。
記憶を取り戻した猗窩座は自ら再生を止め、感謝を込めながら自身の肉体へ破壊殺・滅式を打ち込んで自害。地獄の業火に焼かれゆく狛治の魂を、恋雪が「おかえりなさい、あなた」と優しく抱きしめ、二人は共に旅立ちました。