佐藤もも子氏が手がける作品の最大の魅力は、古典と現代感覚が絶妙に調和した染付の絵柄と、手仕事ならではの柔らかなフォルムにあります。
染付とは、白素地に呉須(ごす)と呼ばれる藍色の顔料で文様を描き、透明な釉薬をかけて焼き上げる技法を指します。古伊万里をはじめとする伝統工芸の世界では格式高い文様が多く見られますが、佐藤氏の手にかかると、野に咲く草花や愛らしい鳥、どこか北欧デザインを想起させるリズミカルな幾何学文様へと見事に昇華されます。
また、磁器特有の凛とした清潔感を持ちながらも、手びねりや型打ちによるわずかな歪みやたわみを残すことで、手のひらに包んだときの心地よい温もりを実現しています。和食の煮物やおひたしはもちろん、パスタや洋風のメインディッシュ、フルーツや焼き菓子まで、ジャンルを問わず料理を引き立ててくれる汎用性の高さも、多くのリピーターを生む理由の一つです。