天開稲荷社へ向かう道順は、太宰府天満宮本殿の壮麗な世界から、深山幽谷の聖域へと足を踏み入れるグラデーションの旅でもあります。本殿裏手からのアクセスルートは主に2系統存在します。
最も王道とされるのは、本殿の真裏を抜け、名物の梅ヶ枝餅を販売する「お石茶屋」の脇を通過して進むルートです。茶屋を過ぎると森の緑が深まり、朱色の鳥居が連なる石段の登り口へと到着します。ここから天開稲荷社本殿までは、約100段から150段の急勾配の石段が続きます。
本殿参拝所から天開稲荷社拝殿までの徒歩所要時間は片道約10〜15分。段差が不揃いな石段や、雨天時に滑りやすくなる山道が含まれるため、ヒールや革靴での参拝は避け、スニーカーなどの歩きやすい靴を着用することが推奨されます。体力に不安がある場合は、石段ルートの横に整備されたなだらかな舗装坂道(迂回ルート)を利用することで、膝や腰への負担を軽減しながら無理なく登拝することが可能です。