『ファースト・クラス』がこれほどまでに世間を騒がせた背景には、SNS時代を見据えた斬新な演出手法がありました。その筆頭が、作中の登場人物たちの力関係をリアルタイムで視覚化する「マウンティング格付けランキング」です。
ドラマの冒頭や要所で画面に表示されるピラミッド型のランキングは、誰が誰を見下し、どのポジションにいるのかを一目瞭然に提示。さらに、登場人物が笑顔で会話している裏で流れる「心の声」を毒々しいテロップとモノローグで暴露する演出は、視聴者の心を鷲掴みにしました。
放送当時のTwitter(現X)では、「レミ絵の心の声がキレッキレすぎる」「今週のちなみの順位変動がヤバい」といった実況ポストが深夜にもかかわらず爆発的に急増。ネット上の熱気と口コミが視聴率を押し上げ、深夜枠としては異例の最高視聴率10.3%を記録する原動力となりました。人間関係の生々しいヒエラルキーをエンタメに昇華させた演出は、その後のドラマ界における演出トレンドにも大きな影響を与えています。