映画『渇き。』女優たちの狂気と現在!小松菜奈の原点と豪華キャスト秘話

映画『渇き。』女優たちの狂気と現在!小松菜奈の原点と豪華キャスト秘話

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本作がカルト的人気を誇る大きな要因は、小松菜奈の脇を固めた豪華な女優たちのすさまじい怪演にあります。それぞれの役柄が加奈子の持つ異なる「闇」を反射し、物語のサスペンスを極限まで高めていました。

加奈子の高校の同級生・遠藤那美を演じたのは、若手実力派として既に確固たる地位を築いていた二階堂ふみです。昭和から娘の行方を追及される不良少女グループのリーダー格として、全身から不穏な空気を放ち、理不尽な暴力にさらされながらも決して屈しない鋭い眼光でスクリーンを圧倒しました。

一方、加奈子の中学時代の同級生・森下絵里役を務めた橋本愛の演技も強烈な余韻を残します。中島監督の前作『告白』でキーパーソンを演じて脚光を浴びた彼女が、本作では加奈子という絶対的なカリスマに魅了され、精神を侵食されていく少女の脆さと執着を見事に体現。静謐でありながら狂気を孕んだ佇まいは、観る者の背筋を凍らせました。

さらに、加奈子の母親であり昭和の元妻・藤島桐子役を演じた黒沢あすかの存在感も見逃せません。崩壊した家庭の中で精神的に追い詰められ、娘の底知れぬ本性に怯えながら狂気に呑まれていく母親像を生々しく熱演。日本屈指の演技派たちが放つエネルギーがぶつかり合い、画面の隅々にまで異様なテンションを行き渡らせていました。

小林 直樹
著者

小林 直樹

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。