かつては緊張関係にあった父娘の関係が大きく雪解けを迎えたきっかけは、最愛の母親の闘病と他界でした。
有働氏が多忙を極めていた時期に母が病に倒れ、家族全員で看病にあたることになります。母を失った深い喪失感を共有する中で、かつて家庭内で絶対的な存在だった父親も高齢となり、小さくなった背中を見せるようになりました。
母を見送った後、有働氏は父の健康や生活を細やかに気遣うようになり、父親もまた娘の激務を労わる言葉を素直にかけるようになります。かつての「恐ろしい頑固親父」と「反発する娘」という構図は完全に消え去り、互いを一人の大人として尊重し、感謝を伝え合える穏やかな関係へと変化しました。
現在も有働氏は父親とのコミュニケーションを大切にしており、折に触れて顔を見せたり連絡を取り合ったりしながら、父親の老後を温かく見守り続けています。