国語辞典や故事成語辞典における本来の定義は、「他人の利益のために危険を冒すこと」「他人に利用されて痛い目を見ること」です。ポイントは、行動を起こす動機が「自分自身の野心や信念」ではなく、「他人にそそのかされた結果」である点、そして見返りが得られず損をするという結末にあります。
世間一般で広く誤解されている「あえて火中に飛び込んで自らリスクを取る」「危険を承知で難局を打開する」といった自己犠牲や英雄的なニュアンスは、本来の日本語には一切含まれていません。自発的に困難へ挑む姿勢を指してこの言葉を使うと、文脈そのものが真逆の意味へとすり替わってしまいます。