SNS相談窓口や大手コミュニティサイト(知恵袋、各種相談フォーラム)に投稿される切実な告白を分析すると、未練に囚われている人々の姿には共通の歪みが見て取れます。
都内のIT企業に勤める28歳女性は、失恋相談インタビューで次のように手記を寄せています。
「振られてから4ヶ月間、毎朝起きた瞬間に彼のLINEアイコンが変わっていないか確認するのが日課でした。ある日、彼がSNSに新しい女性との影を匂わせる投稿をした瞬間、激しい動悸と吐き気に襲われ、手が震えて仕事が手につきませんでした。好きというより、私の席に別の人間が座ったことに対する屈辱と、自分だけが過去に置き去りにされた悔しさで狂いそうだったのだと、カウンセリングを受けて初めて気付きました」
また、元カノへのアプローチを取り返しのつかない形で失敗した31歳男性の体験談も教訓的です。
「誕生日に『おめでとう、これだけは伝えたかった』とLINEを送りました。返信は一言『ありがとう』だけ。それなのに『まだ怒っていないはず』と勝手に解釈し、長文の謝罪文と当時の思い出の写真を送ってしまったんです。結果は完全ブロック。共通の友人からも縁を切られました。あのときの自分は、相手の気持ちなど1ミリも考えておらず、自分が許されて楽になりたいだけの怪物でした」
取材を通じて浮き彫りになる未練タラタラな人の特徴は、愛していると主張しながら、その実、相手の尊厳ではなく「自己の承認欲求や未完了のタスク」しか見えていないという自己中心的な視野狭窄にあります。