インターネット上やSNSでは、梅沢富美男の若い頃に関して一部で誤った情報や事実誤認が広まっているケースも見受けられます。客観的取材に基づいて主な誤解を是正します。
第一の誤解は、「最初から女形を志して歌舞伎の修行を積んでいた」というものです。実際には、若い頃の本人は男役志向が強く、ロックバンドや現代劇に憧れて一度は劇団を飛び出した経験を持っています。劇団の危機を救うためにやむを得ず始めた女形が、徹底した研究によって才能開花したというのが真実です。
第二の誤解は、「テレビ用の企画として『夢芝居』を歌っただけの一発屋だった」という見方です。実際には、大衆演劇の舞台で毎日何時間も観客を惹きつけてきた叩き上げの舞台人であり、歌謡曲のヒット以前から舞台動員力は業界屈指でした。テレビ進出は実力を世間に見せつけるきっかけに過ぎませんでした。