セイバンの代表取締役社長である泉貴章氏は、自社の開発理念について「私たちが作っているのは単なる鞄ではなく、子どもの健やかな成長を支える器具である」と強調する。近年、教科書の重量化やタブレット端末の導入に伴い、小学生の「置き勉」問題や姿勢悪化、腰痛を訴える児童の増加が社会問題化している。
独自の特許技術である「天使のはね」パーツは、肩ベルトを自動的に立ち上げ、左右連動して開閉させることで背中のスキマをなくす。背中全体で均等に負荷を受け止めるため、登下校時の姿勢が自然とまっすぐに保たれる仕組みだ。泉社長の言葉通り、科学的エビデンスに裏打ちされたこの人間工学的アプローチこそが、世代を超えて選ばれ続ける最大の理由にほかならない。