一方、村本大輔の歩みもまた波乱に満ちている。ウーマンラッシュアワーとして「THE MANZAI」を制し、テレビのバラエティ界で確固たる地位を築きながらも、彼は安定を捨てた。大手事務所である吉本興業との契約を終了し、単身アメリカへと渡った選択は、日本のエンタメ界に大きな衝撃を与えた。
ニューヨークを中心とする本場の劇場で、英語によるスタンドアップコメディに挑む日々。政治、社会問題、人種差別といった鋭いテーマをジョークに昇華させるスタイルは、過酷な本場のマイクの前で磨かれ続けている。日本での成功を捨ててまで挑戦を続ける泥臭い熱量こそが、彼という芸人の真骨頂だ。