彼女のワードローブを語る上で、古着・ヴィンテージファッションの存在を外すことはできない。全国ツアーの合間を縫っては、地方の隠れた古着屋へ足を伸ばすほどの筋金入りだ。擦れかけた80年代のバンドTシャツ、独特の経年変化を見せるレザーブルゾン、絶妙な色落ちのデニムパンツ。それら一つひとつに宿るストーリーを、彼女は自身のフィルターを通して現代の空気感へと書き換えていく。
新品のトレンド服を着こなす容易さからあえて離れ、一期一会の出会いを大切にする姿勢。そのこだわりが、彼女の作る音楽の奥行きや温かみとも重なり合う。古着特有のくたっとした風合いを自分の身に馴染ませる感覚こそ、あいみょんというアーティストの生き様そのものと言えるかもしれない。