喉がカラカラに乾いたとき、冷たい氷水を一気に胃へ流し込んでいないでしょうか。実は、この行動こそが渇きを長引かせ、体調不良を加速させる典型的な誤解です。
乾き切った体に真水を大量に一気飲みすると、血液中のナトリウム濃度が急激に薄まります。すると生体は「血液が薄まりすぎた」と誤認し、濃度を一定に保つために余計な水分を尿として排出しようと働きます(自発的脱水)。結果として水分が体に保持されず、喉の渇きが再発する皮肉なループが生じます。
また、糖分が大量に含まれた清涼飲料水や炭酸ジュースで喉を潤そうとすることも極めて危険です。一時的に喉越しは爽快に感じられますが、急激に血糖値が跳ね上がることで浸透圧利尿が起き、いわゆる「ペットボトル症候群(ソフトドリンクケトーシス)」を引き起こしてさらに強い口渇に見舞われます。
では、適切な喉が渇いた 対処法とは何か。重要なのは、「飲むもの」と「飲み方」の選定です。喉が渇いたときにおすすめの飲み物としては、生体の浸透圧に近い経口補水液や、ミネラルを含む常温の麦茶、少量の塩を加えた水が理想的です。飲む際は一気に煽るのではなく、1回あたり100〜150ml程度を舌全体と喉の粘膜を湿らせるようにゆっくり含むのが鉄則です。