ストリーミングサービスの普及に伴い、音楽業界のビジネスモデルは劇変した。Spotifyなどの世界的プラットフォームが市場の主導権を握る中、日本レコード協会や国内大手レーベルは、従来通りの一律な楽曲取り下げ対応を見直しざるを得なくなっている。
激化するコンプライアンス遵守の要求と、多様な文化を守る表現の自由。この二つの挟み撃ちにあう中で、単に楽曲を非公開にするだけの対応は、かえって海賊版の流通やユーザーの離脱を招くという指摘も多い。今求められているのは、時代の倫理観に応えつつも音楽そのものの価値を損なわない、新たなガイドラインの策定である。