造形の彫り込みが完了したら、フィギュアのクオリティを市販品レベルへと引き上げるフィニッシュ工程へと進みます。
まずは石粉粘土やすり掛けの工程です。最初から細かなペーパーを使うと目詰まりを起こすため、順番を守ることが不可欠です。まずは#320の耐水ペーパーでナイフの削り跡や段差を平滑にし、次に#400〜#600で全体を均一に研磨します。肌の露出部などツヤ消しの滑らかさを出したい箇所は、仕上げに#800〜#1000のスポンジやすりを軽く当てます。
磨き終わった原型には、必ずサーフェイサー下地処理を行います。模型用サーフェイサー(グレーまたはホワイトの缶スプレー)を吹き付けることで、以下の3つの効果が得られます。
1. 粘土表面の細かな毛羽立ちや微細な気泡を埋める
2. 単色になることで、造形の歪みや磨き残しが一目で確認できる
3. 塗料の食いつき(密着性)を格段に向上させる
下地が整ったら、いよいよ着色です。初心者にとって最も扱いやすいのが水溶性で臭いが少なく、乾燥後は耐水性になる「アクリルアクリルガッシュ」や「ホビー用アクリル塗料」によるアクリル絵の具塗装です。原液をそのままベタ塗りするのではなく、パレット上で水または専用うすめ液を加え、透ける程度の濃度で薄く何度も塗り重ねることで、筆ムラのない美しいグラデーションを生み出せます。最後にツヤ消しクリアースプレーを全体に吹き付ければ、塗膜が強固に保護され、しっとりとした質感のフィギュアが完成します。