青い海と青い空、そして黄色と緑のノスタルジックな車両。とりわけ鎌倉高校前駅の脇に位置する踏切は、世界的ムーブメントの渦中にある。漫画家・井上雄彦氏の手掛ける名作アニメ『SLAM DUNK』のオープニングシーンに登場したことで一躍スポットライトを浴びたこの場所には、国境を越えた聖地巡礼の波が押し寄せてやまない。
現地に足を運ぶと、そこには異様な熱気が立ち込めている。Instagramのフィードを飾り、TikTokにショート動画をアップし、YouTubeで旅のVlogを共有する。世界中のクリエイターたちが一望できるあの構図を求めて長蛇の列をつくるのだ。だが、踏切前は一般の生活道路でもあり、江ノ電の安全運行にとっても急所となる場所。車の通行を遮るように車道へ立ち出る撮影者が後を絶たず、クラクションが絶え間なく鳴り響いている。