この楽曲の構造を紐解く上で欠かせないのが、作詞・作曲を手掛けたボカロPであるsyudouの存在だ。ボーカロイドシーンで培われた独特のメロディラインと、人間の暗部を曝け出すリリシズムは、ネットカルチャーの神髄と言える。
ネットの暗闇で育まれたボカロ文化特有の無機質さと人間の生々しい感情が融合することで、作品には特異な美学が宿った。メジャーレーベルであるユニバーサルミュージックジャパンからのメジャーデビュートラックとして放たれた本作は、サブカルチャーの毒がメジャーシーンのど真ん中を打ち抜いた歴史的瞬間でもあった。