一代でメガサプライヤーを築き上げた永守重信氏は、日本屈指の資産家としても知られています。米経済誌フォーブスなどが公表する日本の富豪ランキングでは常に上位の常連であり、その推定総資産は5,000億円から7,000億円規模に達します。
資産の大半を占めるのは、自らが創業したニデックの株式です。永守氏個人および資産管理会社を通じて発行済株式の約1割弱を保有しており、そこから生み出される年間の配当金収入だけでも数十億円規模に上ります。
一方、有価証券報告書で開示される役員報酬(年収)は、業績連動分を含めて数億円程度で推移しています。しかし永守氏にとって、報酬そのものよりも自社株の価値向上と配当還元こそが主たる経済基盤であり、その莫大な個人資産は後述する教育や医療分野への巨額寄付の源泉となっています。