小豆島の文化的な骨格を語る上で欠かせないのが、文学と歴史の薫りだ。壺井栄の名作『二十四の瞳』の舞台となった岬の分教場や木造校舎には、今も昭和初期の静謐な時間が流れている。波音と子どもの歓声が重なり合うようなノスタルジーは、訪れる者の心を芯から解きほぐす。
現在、この文化的景観とオリーブ農園が織りなす風景を愛し、ワーケーションや多拠点生活の拠点として島を選ぶクリエイターや起業家が急増している。古民家をリノベーションしたブティックホテルや、自家製オイルを提供するファーム・トゥ・テーブルのレストランが点在し、新しいトラベル&ライフスタイルを求める高感度な層を魅了してやまない。