函館周辺を訪れる旅行者の間でよく話題に上るのが、函館市内にある「トラピスチヌ修道院」との関係性だ。女子修道院であるトラピスチヌ修道院でもマドレーヌやマダレナなどの修道院伝統スイーツが作られており、根強い人気を誇る。しかし、男子修道院である北斗市のトラピスト修道院が手がけるクッキーとは、歴史的背景も製品ラインナップも明確に異なる。
男性修道士たちの力強い農作業と本格的な酪農経営から生まれたトラピストの製品は、発酵バターの風味をダイレクトに生かした力強さと濃厚さが持ち味だ。一方、女子修道院の銘菓は繊細な焼き上がりと優しい甘みが持ち味となっている。それぞれが独自の伝統を現代に受け継ぎ、修道院文化の奥深さを伝える貴重な食文化と言える。