大坂選手に対して否定的な感情を抱く人々の声をつぶさに分析すると、単一の事件ではなく、複数の出来事が積み重なってイメージが固定化していったプロセスが見えてきます。特に大坂なおみが嫌われる理由としてネット上で最も頻繁に挙げられるのが、プレー中の振る舞いに起因する大坂なおみの態度への批判です。
試合の流れが悪くなると露骨に不機嫌な表情を浮かべ、ベンチで下を向いてコーチのアドバイスを拒絶するような仕草を見せたり、ミスショットの直後にコートへ器具を叩きつけたりする場面が国際中継で何度も映し出されました。とりわけ大坂なおみのラケット破壊は、道具を大切に扱うことを重んじる日本のスポーツ文化において強い拒絶反応を引き起こしました。観客席へ向けてボールを強く打ち込んだり、ラケットを足で踏みつけたりする行為は、テニスファンのみならず一般の視聴者からも「プロとして未熟」「見ていて不快になる」という厳しい視線を浴びる原因となったのです。
また、初期の好感度が高すぎた反動も見逃せません。「抹茶アイスが食べたい」と恥ずかしそうに語っていた無邪気な少女像をメディアが過剰に消費した結果、その後に見せた感情の起伏や強い自己主張とのギャップに裏切られたと感じた層が、アンチへと転じた側面は否めません。