ネット上の口コミやSNSでは、「ソフトクリームは氷菓子に近いから通常のアイスよりヘルシー」「どれも同じようなアイスクリーム」といった誤った認識が散見されます。しかし、食品表示法および乳等省令の基準を紐解くと、知られざる事実が浮き彫りになります。
第一の盲点は種別規格とカロリーの関係です。ソフトクリームやパッケージアイスは、乳固形分と乳脂肪分の割合によって「アイスクリーム(乳脂肪分8.0%以上)」「アイスミルク(同3.0%以上)」「ラクトアイス(同3.0%未満)」に大別されます。コンビニ限定 高級ソフトクリームとして展開される高価格帯商品は、濃厚なコクを出すために「アイスクリーム」規格を採用しており、生クリームやバターオイルが贅沢に使われています。
そのため、ワッフルコーンを含めると1個あたり300kcal前後に達することも珍しくありません。これはご飯茶碗1杯半(約240kcal)を上回る熱量です。「ソフトだから軽い」と油断して夜食に摂取すると、カロリーオーバーを招くリスクがあります。
第二の盲点は温度管理による味覚の変化です。店舗のフリーザーから直接抽出されるソフトクリームの提供温度はおよそマイナス5〜7度前後。これに対し、アイスケースで陳列されるカップ・コーンアイスはマイナス18度以下で保管されます。人間の舌は温度が高いほど甘味やコクを強く感じる性質があるため、店内抽出ソフトは脂肪分を過剰に増やさずとも、自然な甘さと濃厚さをダイレクトに知覚できる構造になっています。