SNSや旅行サイトでは「誰でも気軽に立ち寄れる絶景スポット」として紹介されることが多い男池湧水群ですが、現場を取材すると、知っておくべき幾つかのギャップや盲点が存在します。
第1の誤解は、「軽装やサンダル履きでも容易に一周できる」という思い込みです。入口から男池の湧水口付近までは整備された木道が続きますが、池の周辺や一歩奥の原生林へ踏み込むと、苔むした露出した木の根や湿った滑りやすい岩が散乱しています。ヒールや革靴、サンダルで訪れて転倒する観光客が後を絶ちません。たとえ散策のみであっても、グリップ力の高いスニーカーやトレッキングシューズの着用が強く推奨されます。
第2の盲点は、男池湧水群へのアクセス道路の難所です。主なルートとなる大分県道621号田野庄内線は、一部区間で道幅が狭く、見通しの悪いカーブやすれ違い(離合)が難しいポイントが点在します。特に大型SUVや不慣れなレンタカーでの運転時は十分な減速が必要です。また、12月下旬から2月にかけての冬季は、標高が高いため路面凍結や積雪が発生します。冬場に訪れる場合はスタッドレスタイヤやチェーンの装着が不可欠です。
第3に、「現地には飲食店や充実した売店が常時ある」という誤認です。駐車場隣接の売店「名水の館」では名水を使った豆腐や軽食が販売されることがありますが、平日やオフシーズンは営業時間が短縮されていたり休業している場合があります。ゴミ箱も原則設置されていないため、飲食物の持ち込み時はゴミの持ち帰りを徹底しなければなりません。