足の甲のむくみがひどい原因とは?片足の腫れ・危険な病気と受診科を徹底解説

足の甲のむくみがひどい原因とは?片足の腫れ・危険な病気と受診科を徹底解説

足の甲のむくみがひどい原因とは?片足の腫れ・危険な病気と受診科を徹底解説について押さえておきたい ポイントを分かりやすい構成で解説いたします。

足の甲のむくみが重度化する背景には、体内の水分バランス(浸透圧)の破綻、静脈圧の上昇、リンパ液の還流障害が存在します。日本循環器学会および日本静脈学会の最新ガイドラインに照らし合わせ、疑うべき代表的な疾患を比較整理しました。

疑われる主な疾患発症の特徴と随伴症状緊急度と受診の目安推奨される診療科深部静脈血栓症(DVT)片足の急激な腫れ、ふくらはぎ〜足の甲の鈍痛、皮膚の暗赤色化【極めて高い】 即日救急受診循環器内科、血管外科、救急科うっ血性心不全 / 腎不全両足の甲・すねの圧痕性浮腫、息切れ、体重の急増(数日で2〜3kg増)【高い】 数日以内に受診循環器内科、腎臓内科下肢静脈瘤夕方に悪化する足の甲〜下腿の腫れ、血管の蛇行・コブ、足のだるさ・こむら返り【中程度】 計画的に受診血管外科、心臓血管外科リンパ浮腫がん術後や骨盤内治療後に発症、足の甲がソーセージ状に腫れる、皮膚の硬化【中程度】 専門外来へ早期相談リンパ浮腫外来、形成外科甲状腺機能低下症(橋本病等)押しても戻る非圧痕性の腫れ、極度の寒がり、無気力、便秘、脈が遅い【中程度】 血液検査を推奨内分泌内科、代謝内科

特に注意を要するのが、いわゆるエコノミークラス症候群として知られる深部静脈血栓症です。長時間の同一姿勢や脱水により下肢の太い静脈に血栓ができ、血液の戻り道が塞がれることで足の甲が急激に腫れ上がります。この血流に乗って剥がれた血栓が肺動脈を塞ぐと、肺血栓塞栓症を引き起こし致命的な事態に陥ります。

また、心不全や腎不全におけるむくみの兆候は、毛細血管内の静水圧上昇や老廃物・余剰水分の排泄機能不全が根底にあります。「階段を登ると息が切れる」「尿量が明らかに減った」「短期間で急激に体重が増加した」という変化を伴う場合は、全身循環が限界を迎えているサインです。

さらに、婦人科系がんや前立腺がん等の手術・放射線治療を受けた経験がある場合、リンパ節切除に伴うリンパ浮腫が足の甲に現れる原因となります。リンパ液の回収が滞ることで足の甲から足指にかけて特有の重い腫れが生じ、線維化が進むと皮膚が硬化するため、早期の複合的理学療法が不可欠です。

渡辺 美咲
著者

渡辺 美咲

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。