結論から明かせば、蒙古タンメン中本を率いる白根誠社長の学歴は「中卒」ではありません。白根社長は東京都生まれ、埼玉県育ちであり、埼玉県立戸田高等学校を卒業しています。高校時代は白球を追う熱血的な高校球児であり、主将としてチームを牽引した経験を持ちます。
ではなぜ、GoogleやSNSの検索候補に「蒙古タンメン中本 中卒」というワードが定着してしまったのか。取材を進めると、主に3つの要因が絡み合っている実態が浮かび上がってきます。
第1の要因は、白根社長自身の「昭和の叩き上げ」を体現した強烈なビジュアルとパブリックイメージです。金髪にトレードマークの鉢巻き、浅黒く日焼けした肌と筋骨隆々の体躯、テレビ番組で見せる歯に衣着せぬべらんめえ口調。エリートビジネスマン然とした風貌とは対極にあるその存在感が、ネットユーザーの間で「腕っぷし一本で成り上がった中卒の苦労人ではないか」という先入観を生み出しました。
第2の要因は、白根社長が創業した運営会社「株式会社誠フードサービス」の採用方針における「学歴完全不問」の徹底です。求人募集要項にはっきりと「中卒・高卒・既卒・元フリーター歓迎」という旨が打ち出されており、学歴コンプレックスを抱える若者たちの受け皿として広く認知されたことが検索クエリを増幅させました。
第3の要因として、初代創業者である中本正(ツネオ)氏の生い立ちや、かつての下町ラーメン屋が持っていた「徒弟制度」「丁稚奉公」のイメージが混同された点が挙げられます。ネット特有の伝言ゲームによって、「学歴不問で中卒も活躍できる会社」という事実が「社長自身が中卒である」という誤った情報へと変質していったのが蒙古タンメン中卒の噂の真相です。