筋硬結とは?筋肉のコリコリしたしこりの正体と劇的な治し方を解明

筋硬結とは?筋肉のコリコリしたしこりの正体と劇的な治し方を解明

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皮膚の上から触れると、まるで筋(すじ)の中に硬い米粒や小豆が埋まっているかのように知覚される筋肉のしこり・コリコリ。医療・リハビリの現場において「筋硬結(Myogelosis / Muscle Induration)」と定義されるこの現象は、筋肉組織の中で局所的なエネルギー危機が生じることで発生します。

骨格筋は、無数のアクチンとミオシンというフィラメントがスライドし合うことで収縮と弛緩を繰り返しています。通常、筋肉が緩むためにはATP(アデノシン三リン酸)というエネルギー物質を使って細胞内のカルシウムイオンを回収しなければなりません。しかし、同一姿勢の維持や過度な負荷によって筋肉内の血管が圧迫されると、局所的な虚血(血流不足)と酸素不足が発生します。

血流が途絶えた現場では、ATPの供給が完全にストップします。その結果、カルシウムイオンを回収できなくなり、「筋肉が縮んだまま戻らなくなる持続的収縮」が固定化されてしまうのです。この収縮した筋節(サルコメア)が複数集まり、数ミリから数センチの塊となった病態こそが筋硬結の真実です。単なる疲労物質の蓄積ではなく、筋線維そのものがロックされて物理的に硬化した状態と言えます。

中川 明日香
著者

中川 明日香

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。