アメックスのプロパーカードにおける最大の制約である「1暦年(1月〜12月)あたり40,000マイル上限」を前に、大量のポイントをどう運用すべきか。ここではプロが実践する具体的かつ合法的な戦略を解説します。
1. 「12月・1月またぎ移行」による8万マイル短期確保
アメックスの年間上限リセットは毎年1月1日に実施されます。この特性を活用し、12月下旬に40,000マイルの移行申請を行い、年が明けた1月上旬に再び40,000マイルを申請することで、わずか数週間のインターバルで合計80,000マイルをANA口座へ集約することが可能です。国際線ビジネスクラスの特典航空券(欧米往復等)を狙う際に極めて有効な手法です。
2. ANAコース参加費(5,500円)の「スポット加入・解約」戦略
アメックスグリーンやアメックスゴールドの保有者の場合、毎年「メンバーシップ・リワード ANAコース(5,500円)」を支払い続けるのはコストパフォーマンスを損ねます。「ポイントを普段はアメックス側にプールしておき、特典航空券を発券する年だけANAコースに登録して一括移行し、完了後にコースを解約する」という運用をとることで、維持費を最小限に圧縮できます。アメックスのポイント有効期限は「メンバーシップ・リワード・プラス」への登録で無期限となっているため、何年分も貯め込んだ上で数年に一度だけ手数料を支払う形が最も合理的です。
3. 上限を超過するポイントは外資系エアラインへ分散
アメックスのポイントはANAだけでなく、シンガポール航空(クリスフライヤー)、ブリティッシュ・エアウェイズ(Avios)、デルタ航空(スカイマイル)など世界10社以上の提携航空会社マイルへ移行可能です。これらの外資系エアラインへの移行には原則として「年間4万マイルのような厳しい上限」が設定されていません。ANAで上限に達した余剰ポイントは、スターアライアンス加盟のユナイテッド航空やシンガポール航空へ移行して特典航空券を予約するアプローチが極めて実用的です。