モバイルデータ通信に関しては、技術的な仕様が誤解されたままネット上で拡散されているケースが少なくありません。正しい対処を行うために、代表的な2つの誤認を解き明かします。
第1の誤解は「5Gを常にオンにしていたほうが通信が高速かつ安定する」という盲信です。実際には、5Gの電波(特に高周波数帯)は直進性が高く障害物に弱いため、基地局から少し離れたり遮蔽物に入ったりするだけで電波強度が急激に減衰します。端末が弱々しい5G電波を掴み続けようと無理にリクエストを送り続ける結果、通信がフリーズする現象が発生します。あえて設定から「LTE(4G)固定」に切り替えたほうが、実効速度・バッテリー持ちともに劇的に安定するケースが多々あります。
第2の誤解は「バックグラウンド通信をすべて遮断するとアプリの通知が届かなくなる」という懸念です。iOSの「Appのバックグラウンド更新」やAndroidの「バックグラウンドデータ」は、主にアプリを開く前のデータ事前取得を制御する仕組みです。プッシュ通知自体はAppleやGoogleが提供する専用の低消費電力通知サーバー(APNs / FCM)を経由して届くため、バックグラウンド更新をオフにしてもメッセージの着信通知が途切れることは基本的にありません。