パレパレ田宮店を語る上で欠かせないのが、徳島市川内町などで展開していた名店「キャプテンズカフェ(Captain's Cafe)」との関係性です。両店は同系列のグループとして運営されており、アメリカンカジュアルな雰囲気やボリューム満点のメニュー構成、そしてパフェに力を入れる商品開発ノウハウを共有していました。
では、なぜこれほどの人気を博していたパレパレ田宮店が閉店に至ったのでしょうか。業界分析と関係者の情報から、3つの構造的要因が見えてきます。
第一に、原材料費および乳製品・フルーツの高騰です。パレパレの象徴であった巨大パフェは、大量の生クリームやアイスクリームを惜しみなく使用することで成立していました。2010年代以降に進んだ乳脂肪分や輸入食材の価格上昇は、薄利多売モデルの収益構造を直撃しました。
第二に、若年層人口の減少と外食スタイルの多様化です。大人数でひとつの大皿料理や巨大スイーツを囲んでシェアするスタイルから、個食化や少人数でのカフェ巡り、さらには健康志向・糖質制限トレンドへの移行が加速しました。
第三に、グループ内の店舗再編とスクラップ&ビルド戦略です。ロードサイド型の大型店舗から、より効率的な運営体制への集約が進められる中で、田宮店の営業に幕が引かれることとなりました。