瀬戸大橋線の運行に関して、インターネット上ではいくつかの誤解が定着しています。その代表的な事例を検証します。
誤解1:「瀬戸大橋の道路が通れるなら電車も動くはず」
道路(瀬戸中央自動車道)は上層、鉄道は下層のトラス構造内に位置しています。道路は二輪車通行止め(風速15m/s〜)や四輪車速度規制(風速20m/s〜)、全面通行止め(風速25m/s〜)と段階的に規制されますが、鉄道は車両の横転リスクやパンタグラフの離線(風による集電不能)を防ぐため、道路よりも早期に減速・見合わせ判断が下されるケースがあります。「高速バスは動いているのに電車が止まっている」という逆転現象は、空力特性と集電構造の違いによるものです。
誤解2:「強風対策の防風柵ができたからもう止まらない」
JR四国は風の影響を受けやすい区間に防風柵を増設し、以前に比べて運転見合わせの頻度を大幅に削減させました。しかし、橋梁全体の重量制限や景観維持、トラス構造の都合上、全区間を完全密閉することは不可能です。依然として台風並みの強風や局地的な突風時には運休が発生します。