スーツにはフロントボタンの数や配列によって複数の型が存在し、それぞれ留めるべきボタンの位置が明確に決まっています。ここでは、代表的なモデル別のマナーを整理します。
2つボタンスーツの留め方
詳細を見る現代のビジネスシーンで主流となっている2つボタンスーツ留め方は極めてシンプルです。「上のボタンを留め、下のボタンは外す」が絶対の基本となります。朝着用する際のスーツボタン留める順番としては、上ボタンを留めた時点で完了とし、下ボタンには一切手を触れないのが正しいアプローチです。
3つボタンスーツと「段返り」のマナー
クラシカルな3つボタンスーツを着用する際、確認すべきはラペルの返り位置です。現在流通している3つボタンスーツの多くは3つボタンスーツ段返りマナーが適用される「段返り3つボタン(roll-over lapel)」です。これは、第1ボタンの穴が下襟のロール部分に隠れるように仕立てられており、第1ボタンを留めてしまうと襟の美しい立体感が押し潰されてしまいます。したがって、段返りの場合は「真ん中のボタンだけを留め、上下の2つは開けておく」のが正解です。
ダブルスーツ(ダブルブレスト)の留め方
前合わせが深く重なり合うダブルスーツボタン留め方では、6つボタン2つ掛けのモデルが標準的です。この場合、正面から見て「中段右側のボタン」のみを留め、最下段右側のボタンは外すのが現代の洗練された着こなしです(クラシックな着こなしとして下段を留めるスタイルも存在しますが、軽快さを出すなら中段留めが主流です)。なお、内側にある隠しボタン(力ボタン・裏留め)は、前合わせのズレを防ぐために必ず留めてください。