旅行系SNSや大手知恵袋サイト、口コミプラットフォームに投稿された直近の旅行者の生々しい手記を検証すると、手口の巧妙化と旅行者が陥る心理的トラップが克明に見えてきます。
大手旅行コミュニティに投稿された20代日本人旅行者の告白録には、次のような生々しい現場の様子が記録されています。「Grabで行き先をマーケットに指定したはずなのに、人気のない倉庫のような船着き場に横付けされた。ドライバーは『ここでチケットを買え』と言い残して車から離れてしまった。受付の女性から『2人で6,000バーツ』と言われ、高すぎると抗議したら『じゃあ歩いて行け。歩いたら2時間以上かかるぞ』と冷たく突き放され、異国の孤立感から恐怖を感じて4,000バーツまで値切って妥協してしまった」。
一方で、市場中心部の正規ルートで手漕ぎボートに乗船した旅行者の体験談は対照的です。「朝8時半にメインマーケットの船着き場へ直接到着。客引きの声を適度にかわしつつ、組合の統一料金看板がある乗り場で1人200バーツを支払い乗船。名物のココナッツアイス(60バーツ)や舟上で焼いてくれるパッタイ(80バーツ)を食べながら、細い水路で船同士がぶつかり合うスリリングな活気を心から楽しめた」という高評価が寄せられています。
つまり、この観光地における評判・口コミが天と地ほどに分断されている根本原因は、マーケット自体の魅力の有無ではなく、「どの船着き場からエントリーしたか」という一点に集約されているのです。