若手陣の躍進も目を見張るものがあった。長女・沙奈を演じた渡邉理佐は、記者という立場を利用して危険な情報収集に飛び込む芯の強い女性を熱演。アイドル時代のイメージを鮮やかに脱ぎ捨て、女優としての覚悟を見せつけた瞬間だった。家族を守るための嘘と、暴走する母への葛藤を抱えた複雑な内面描写は見事というほかない。
そして、すべての発端となった次女・梨里杏を演じた瀧七海。回想シーンを中心とした登場でありながら、無邪気な笑顔と突如訪れた理不尽な死の対比によって、物語全体に強烈な喪失感を刻み込んだ。彼女の残した無念が色濃く残っているからこそ、新堂家の復讐劇に観客は共感し、のめり込むことができたのだ。