現在、大阪の中学陸上界で最も大きな構造変革となっているのが、大阪中体連陸上部活動地域移行の進展です。公立中学校の教員の働き方改革と部活動の持続可能性を目的としてスタートしたこの制度ですが、現場では期待と戸惑いが交錯しています。
大阪市内の公立中学校で陸上部顧問を務める教員の手記や保護者への取材からは、次のような実態が浮かび上がってきます。
「土日の練習が地域クラブへ移行したことで、専門的な指導を受けられる生徒が増えたのは事実です。しかし、クラブチームごとの指導方針の違いや、月謝・遠征費の家計負担を巡って保護者間で温度差が生じています。学校部活の生徒と民間クラブ所属の生徒が同じ大会で競う中で、環境格差が記録に直結しているのではないかという懸念の声も耳にします」。
また、SNSや地域コミュニティの掲示板では、大阪中体連陸上大会結果詳細まとめを閲覧した保護者から「特定の民間クラブがリレー種目で上位を独占している」「学校単位の一体感が薄れて寂しい」といった声がある一方、「専門的な投擲指導やポールバウンスの指導を安全に受けられる環境が整った」と前向きに評価する意見も根強く存在します。過渡期ならではの葛藤を抱えながら、大阪の現場は新たな競技モデルを模索しています。