2液性レジン失敗ゼロ徹底攻略!固まらない原因とプロ直伝の気泡抜き技

2液性レジン失敗ゼロ徹底攻略!固まらない原因とプロ直伝の気泡抜き技

2液性レジン失敗ゼロ徹底攻略!固まらない原因とプロ直伝の気泡抜き技の全体像を詳しく解説してご紹介します。

透明感を損なう最大の敵が「内部に残った無数の微細な気泡」です。2液性レジンは硬化時間が長いため、粘度が低ければある程度は自然浮上しますが、冬場の低温時や入り組んだモールドを使用すると、気泡が内部に閉じ込められてしまいます。プロ工房で日常的に実践されている4段階の気泡根絶アプローチを公開します。

第1のステップは「混合前の温浴(湯煎)」です。主剤の容器ごと35℃〜40℃程度のぬるま湯に10分ほど浸けて温め、あらかじめ粘度をサラサラの状態に下げておきます。これだけで、後工程での気泡の巻き込みが劇的に激減します。ただし、硬化剤まで過剰に加熱すると混合直後に暴走反応(急速な発熱とゲル化)を起こす恐れがあるため、湯煎は主に主剤のみ、あるいはぬるめの温度にとどめる配慮が求められます。

第2のステップが「失敗しない混ぜ方(2段階攪拌法)」の実践です。気泡を巻き込まないよう、マドラーを底面に密着させながら「すり鉢状に静かに一定方向へ」円を描いて攪拌します。約3分間ムラなく混ぜたら、別の新しいクリーンカップに液を丸ごと移し替え、新しいマドラーでさらに1〜2分攪拌します。この「カップの移し替え」を行うことで、旧カップの壁面に残っていた未混合液の混入を完全にシャットアウトできます。

第3のステップは「表面張力の破壊」です。モールドに静かに注いだ後、表面に浮いてきた気泡にはエンボスヒーターの温風を数秒当てるか、無水エタノール(消毒用でも可)をスプレーで一吹きします。アルコールの揮発作用によって表面張力が一瞬で低下し、微細な気泡が弾けるように消滅します。

また、完成後の美しさを左右する「黄変対策」も見逃せません。エポキシ樹脂の黄変は、分子構造中の芳香族環が紫外線や空気中の酸素によって酸化劣化することで起こります。対策としては、耐光性試験をクリアした「HALS(ヒンダードアミン系光安定剤)」配合の銘柄を選ぶことが大前提です。さらに、完成した作品の表面にUVカット仕様のクリアウレタンニスや車用コーティング剤をトップコートとして塗布することで、直射日光下でも数年単位で透き通るような白さを維持できます。

山本 拓海
著者

山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。