飯塚市は単なる住宅都市にとどまらず、豊かな文化遺産と全国屈指の教育・研究機関が集積する個性派都市としての側面を持っています。
教育面では、国立の九州工業大学 情報工学部(飯塚キャンパス)と、私立の近畿大学 産業理工学部という2つの有力な理系高等教育機関が立地。全国から数千人規模の優秀な理系学生や研究者が集い、AIや情報通信、ロボット工学の先端研究が行われています。産学連携のITベンチャーや企業誘致も盛んで、若い知性が街の活気を下支えしています。
観光と歴史遺産の分野でも見どころが豊富です。炭鉱王・伊藤伝右衛門と歌人・柳原白蓮が過ごした「旧伊藤伝右衛門邸」は、豪華絢爛な建築美と広大な回遊式庭園が圧巻で、春の「いいづか雛(ひな)まつり」には全国から観光客が訪れます。また、木造芝居小屋として国の有形文化財にも登録されている「嘉穂劇場」は、水害や老朽化を乗り越えるための復旧・保全工事と公設化が進められ、地域の誇りとして新たな歴史を歩み出しています。さらに、公営競技の熱気と家族向けイベントが融合する「飯塚オートレース場」など、多彩なエンターテインメント施設が揃っています。
さらに見逃せないのが「銘菓の街」としての顔です。長崎街道(シュガーロード)の要衝であった歴史から、全国区の知名度を誇る名菓「名菓ひよ子」や、誰もが知る「チロルチョコ」(創業の地・松尾製菓)、銘菓「なんばん往来」で知られるさかえ屋など、日本の菓子文化を代表する企業がこの地から育ちました。市内には直売所や限定スイーツを提供する店舗が多く、スイーツ巡りは市民生活の大きな楽しみの一つとなっています。