ヤバイTシャツ屋さんの最大の強みは、3人それぞれがまったく異なる強烈なバックボーンを持ち、それがバンドの多面的な魅力へと昇華されている点にあります。ここでは、メンバー個別のキャリアと人物像を深掘りします。
こやまたくや:奇才クリエイター「寿司くん」とバンドリーダーの二面性
バンドの発起人であり、全楽曲の作詞・作曲を手掛ける中心人物がこやまたくや(小山拓也)です。京都府宇治市出身で、同市の観光大使を務めるなど地元への愛着も深く示しています。
彼を語るうえで欠かせないのが、映像作家「寿司くん」名義でのクリエイティブ活動です。大阪芸術大学映像学科で培ったディレクション能力を活かし、同郷の盟友である岡崎体育の代表作『MUSIC VIDEO』のミュージックビデオを手掛け、第20回文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門新人賞を受賞。自主制作アニメの配信や他アーティストの映像制作など、音楽の枠組み組みにとどまらないマルチな才能がヤバTのセルフプロデュース力と圧倒的なスピード感を支えています。
しばたありぼぼ:結婚の真相と唯一無二のハイトーンボイス
突き抜ける超高音ボーカルと重厚なベースラインでバンドのシグネチャーサウンドを担うのが、しばたありぼぼ(本名:柴田亜利沙)です。大阪府高槻市出身ですが、幼少期の約4年間をアメリカ・メリーランド州で過ごした帰国子女という意外な一面を持ちます。元モーニング娘。の道重さゆみを熱烈に崇拝しており、ライブやメディア出演時に着用するピンク色のTシャツは彼女のトレードマークとして定着しています。
プライベートにおいては、2026年11月にお笑い芸人のどんぐりたけしとの結婚を電撃発表。SNS上でのツーショット公開やメディア取材時には、互いの活動を尊重し合うオープンな関係性が大きな話題を呼びました。芸人とミュージシャンという表現者同士のパートナーシップは、彼女の表現力にさらなる深みとポジティブなエネルギーをもたらしています。
もりもりもと:安定したビートと愛されキャラを誇るバンドの屋台骨
高速かつ手数の多いメロコアビートを正確無比に刻み続けるのが、ドラムスのもりもりもと(本名:森本啓太)です。静岡県浜松市出身で、高校時代から本格的にドラムに打ち込み、大阪芸術大学芸術計画学科へ進学しました。
ステージ上ではMCでのいじられ役や温厚なキャラクターとしてファンから絶大な愛着を集めていますが、そのドラミング技術はロックシーン内でも高く評価されています。こやまの変則的な楽曲構成や急激なテンポチェンジをタイトにまとめ上げる演奏力こそが、コミカルな歌詞を本格的なラウドロックへと昇華させる決定的な土台となっています。