歴代のやる夫スレにおいて、やったる夫が真価を発揮したのは「努力が報われる過程を描いた骨太な長編作品」です。ファンコミュニティの間で語り継がれる傑作には、明確な共通点が存在します。
第一に挙げられるのが、ボクシングや野球、サッカーなどのスポーツを題材にした作品群です。才能に恵まれない主人公が、周囲の嘲笑を跳ね除けながら血のにじむような特訓を重ね、強敵へと挑む姿は、AA表現の枠を超えたドラマを生み出しました。特に試合中の緊迫した攻防を描いたシーンでは、専用に作られた多彩なアクションAAが惜しみなく投入され、読者を熱狂させました。
第二に、歴史戦記や架空ファンタジーにおける「叩き上げの武将・戦士役」です。名門出身のエリートたちが保身に走る中、前線で兵士たちを鼓舞し、圧倒的な武勇と人徳で戦局を覆すリーダーシップは、多くのまとめサイト読者から絶大な支持を集めました。ネットの反応を振り返ると、「やったる夫が主人公の作品にハズレなし」とまで言わしめた黄金時代が確かに存在したのです。