SNSや口コミレビューサイトに寄せられたリアルな声を分析すると、養老天命反転地に対する評価は真っ二つに分かれる傾向が見て取れます。この「絶賛」と「後悔」を分ける要因はどこにあるのでしょうか。
高評価をつけている来場者の多くは、「現代アートの鑑賞というより、身体全体を使ったサバイバル体験」「傾斜に身を任せているうちに、普段使わない筋肉と感覚が目覚めるような爽快感があった」「どこを切り取っても異次元の写真が撮れて大満足」といった、体感型アートの本質を能動的に楽しんでいる層です。
対照的に低評価や後悔の声を寄せているのは、「デートで可愛いワンピースとヒールで行ったら地獄を見た」「小さな子どもを連れてベビーカーで行ったら、入口周辺しか動けず入場料が無駄になった」「平衡感覚を失って乗り物酔いのような吐き気を感じてしまった」という、事前準備やリサーチが不足していた層に集中しています。
つまり、本施設の評判におけるギャップは作品の質によるものではなく、「身体を動かす準備をして臨んだか否か」という来場者側のコンディション設定に起因しているのです。