1985年1月22日、東京・赤坂のホテルで開かれた松田聖子の単独記者会見は、列島に巨大な衝撃を与えました。白のスーツに身を包んだ聖子が涙を浮かべながら口にしたのが、芸能史に残る次の言葉です。
「もし今度生まれ変わってきたら、絶対に一緒になろうねと話し合いました」
この発言により、世間は「愛し合いながらも引き裂かれた悲劇の純愛」として事態を受け止めました。しかし、この会見には大きな異例点が存在していました。当事者である郷ひろみが同席しておらず、聖子側が単独でセッティングした場であった点です。
後年、郷ひろみが1998年に上梓したミリオンセラー自叙伝『ダディ』において、この記者会見の裏側に関する告白内容が大きな話題を呼びました。郷の手記によると、会見が開かれること自体を事前に把握しておらず、「生まれ変わったら」という言葉についても、2人の間でそのような明確な合意や約束を交わした記憶はない旨が明かされています。海外滞在中に報道を通じて知った郷にとって、あの会見の演出と劇的な言葉は、寝耳に水の出来事であったことが浮き彫りになりました。